公営企業会計は、予算と決算のいずれもが重視される特殊な会計基準です。
公営企業の経理に携わることになった経理担当者の方、地域住民の皆様が、公営企業会計を理解するために、少しでも助けになればと、公営企業の会計について、予算制度や決算制度にも触れながら、解説しました。
根拠条文も引用していますので、じっくりと勉強されたい方、さっとななめ読みされたい方、それぞれの方法でご活用ください。
地方公営企業の会計は、地方公共団体の会計とは異なる多くの特色をもっています。
最も大きな相違は、地方公共団体の会計が、単式簿記、現金主義を採用しているのに対して、地方公営企業の会計は、民間企業等と同様に複式簿記、発生主義を採用している点でしょう。
公営企業の会計は、地方公共団体と異なるだけでなく、同じ発生主義を採用する民間企業の会計とも異なっています。一種独特の仕組みを採用しているのです。
それでは、地方公営企業会計の仕組みについて、特に、地方公共団体の会計との相違点について、法令等で確認しながら、見ていきましょう。